こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院です。
セラミック治療は、天然の歯に近い見た目を再現できる・変色しにくいなどのメリットの多い治療法ですが、デメリットが存在するのも事実です。
セラミック治療にはどのようなデメリットが存在するのでしょうか。また、セラミック治療後に後悔しないためにはどうしたらよいのでしょうか。
この記事では、セラミック治療を検討中の方が、治療前に把握しておくべきメリットとデメリットについて詳しく解説します。セラミック治療後に後悔しないための対策についても解説しますので、セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療とは?
セラミック治療とは、虫歯治療などで損傷した歯の部分を修復するためにセラミック素材を用いる歯科治療方法です。
従来、詰め物や被せ物には銀歯が使用されることが一般的でした。銀歯には目立ちやすい・虫歯の再発リスクがある・経年劣化しやすいなどのデメリットがあります。
これに対してセラミックは、その高い審美性と優れた機能性から注目を集めています。セラミック素材は陶器のように硬く、美しい外観を持ち、自然な歯とほぼ同じ色と質感を再現できます。治療部位が目立ちにくいため、自然な笑顔を取り戻すことができるのです。
さらに、生体親和性に優れており、人工関節にも使用されるほどの耐久性と安全性を誇ります。
セラミック治療のメリット
セラミック治療のメリットはその見た目だけではありません。銀歯やレジンなどの保険が適用される素材に比べて、耐久性や安全性が高いのがセラミック治療の特徴です。
セラミック治療のメリットについて、以下に詳しく解説します。
天然歯に近い見た目を再現できる
天然歯のような白さだけでなく、透明感やツヤなどを再現できる点がセラミック治療の大きなメリットです。
神経を取り除いて変色した歯やホワイトニングの効果が得られなかった歯も、セラミックの被せ物により理想的な白さに復元できるでしょう。
変色しにくい
セラミックは、保険診療で使われるレジンやハイブリッドセラミックに比べて変色しにくく、長期間にわたり白さを保持できます。適切なケアを行っていれば、5〜10年以上、白さを保てるでしょう。
二次虫歯が起こりにくい
二次虫歯になりにくい点もセラミック治療のメリットの一つです。セラミックには長期間使用しても金属のように変形せず、隙間や段差が生じにくいという特徴があります。そのため、汚れや細菌が溜まりにくく、二次虫歯になりにくいのです。
金属アレルギーのリスクがない
セラミック治療で使用する素材のなかには金属を使用しないものもあります。金属を使用しない素材を選択すれば、金属アレルギーのリスクがありません。
これにより、金属アレルギーの方や金属アレルギーが心配な方でも、安心して治療を受けることができます。
歯茎が黒ずむ心配がない
銀歯は長期間唾液にさらされることで、金属が溶け出すことがあります。金属が溶け出すと、歯茎が黒ずむ可能性があります。
しかし、金属を使用しないセラミックの素材を選択すれば、歯茎が黒ずむ心配はありません。
セラミック治療のデメリット
セラミック治療は多くのメリットがある治療法ですが、デメリットも存在します。治療を選択する際は、デメリットについてもよく理解することが重要です。
セラミック治療のデメリットについて、以下に詳しく解説します。
保険が適用されない
セラミック治療は保険が適用されません。自費診療であるため、高額な費用がかかります。特に治療後数年でトラブルが生じた場合、そのコストパフォーマンスに疑問を感じ、後悔することもあるかもしれません。
一生モノではない
セラミックは耐久性が高いのが特徴ですが、一生モノではありません。経年劣化によってセラミックと天然歯の間に微小な段差が生じると、虫歯になることがあります。
さらに、加齢とともに歯肉が退縮し、歯根が露出することで見た目が悪化して再治療を希望する人もいます。
セラミックの寿命を延ばすには、適切にケアを行うことと定期的に歯科検診を受けることが非常に重要です。
割れやすい
セラミックは、強い力が加わった際に割れたり欠けたりする可能性があります。セラミックは審美性に優れていますが、歯ぎしりなどによって過度に力が加わるとダメージを受けやすいのです。
治療時には咬合力の調整が行われますが、歯ぎしりや食いしばりの癖があると割れる可能性が高まるため注意が必要です。
特に咬合力の強い奥歯には、メタルボンドやジルコニアといった強度の高い素材の使用が推奨されます。これらの素材はセラミックの素材のなかでも強度が高く、歯ぎしりや食いしばりによる損傷リスクを軽減できます。
歯を多く削る場合がある
セラミックを割れにくくするためには一定の厚みが必要であり、その分歯をより多く削る必要があります。特に、神経に近い部分まで削る場合、歯がしみる可能性があるため注意が必要です。また、歯を削る量が多くなるほど、歯の寿命が短くなるという問題も伴います。
セラミック治療を選択する際には、審美性や機能性の向上と引き換えに、歯を削ることに伴うリスクを十分理解する必要があります。
神経を抜くことがある
セラミック治療で歯を削った後に、しみたり痛んだりする症状が続く場合、歯の神経を抜かなければならないことがあります。神経を抜くと、歯への栄養供給が止まり、歯は徐々にもろくなります。
セラミック治療を検討している場合は、治療前に神経を抜く可能性について歯科医師に確認し、そのリスクを理解しておくことが重要です。
セラミック治療後に後悔しないためには
ここまでセラミック治療のデメリットについて解説してきました。
セラミック治療後に後悔しないために、治療前と治療後にできる対策をご紹介します。
カウンセリングを受ける
セラミック治療後に後悔しないためには、事前準備と歯科医師とのコミュニケーションが鍵となります。
まず、治療を受ける前にはカウンセリングを受け、治療内容や予想されるリスク、費用などについてよく確認し、疑問点や不安点をしっかり解消しましょう。
さらに、セラミック歯の形状や色合いに関する自分の期待や要望を明確に伝え、歯科医師と共有することが大切です。これにより、仕上がりのイメージのミスマッチを防ぎ、治療後の満足度を高めることができるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの対策を行う
歯ぎしりや食いしばりの癖はセラミックの寿命を短くする原因になります。治療後の寿命を延ばすためには、これらの習慣を改善することが重要です。
歯ぎしりや食いしばりの対策のひとつが、ナイトガードの着用です。ナイトガードは、就寝中の歯ぎしりや食いしばりによるセラミック歯への過度な負担を軽減し、寿命を延ばす役割を果たします。
また、強度が高い素材を選ぶことも一つの選択肢です。ジルコニアは耐久性に優れているため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方に適しているかもしれません。
さらに、歯ぎしりや食いしばりの根本的な原因であるストレスへの対処も重要です。ストレスがたまると、これらの習慣が悪化することが多いため、規則正しい生活を心がけ、リラクゼーションや適切なストレスマネジメントを取り入れることを推奨します。
口腔ケアを怠らない
セラミックは表面が非常に滑らかで、汚れや細菌が付着しにくいため、銀歯やレジンなどの保険が適用される素材よりも虫歯の再発リスクを低減できます。
さらに、唾液や細菌が混在し、温度変化が激しい口腔内環境においても、その性質が変わりにくいという点で、セラミックは非常に優れているのです。
しかし、このメリットを過信し、日常の口腔ケアを怠ると、虫歯や歯周病のリスクは高まります。
特に、セラミックと天然歯の結合部分に使われるセメントは時間とともに劣化するため、天然歯との境目に隙間が生じることがあります。この隙間から細菌が侵入すると虫歯の原因となるため注意が必要です。
セラミック治療後の口腔トラブルを予防するためには、しっかりと口腔ケアを行うことが非常に重要です。セラミック治療後は、毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯垢をしっかり除去しましょう。
定期健診を受ける
セラミック治療後に後悔しないためには、定期的に歯科医院で検診を受けることも非常に重要です。定期検診では、歯や歯茎の健康状態、噛み合わせなどをチェックしてもらえます。また、必要に応じてプロフェッショナルなクリーニングを受けられます。
定期的に検診を受けることによって、虫歯などの口腔トラブルを未然に防ぐことができるだけでなく、万一問題が発生した場合でも早期に発見し、迅速に治療を行うことが可能です。
まとめ
今回は、セラミック治療のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
セラミック治療は、虫歯や損傷した歯の修復にセラミックを用いる治療方法です。高い審美性と機能性を兼ね備えています。
セラミック治療には、天然歯のような美しい仕上がりになる・長期的に色を保持できる・金属アレルギーのリスクがないなどといったメリットがあります。
一方で、割れたり欠けたりしやすい・保険が適用されない・歯を多く削る必要があるという点はデメリットといえるでしょう。
セラミック治療後に後悔しないためには、事前にカウンセリングを受け、治療内容などについてよく確認することや、適切な素材を選択することが重要です。
また、自宅でしっかりと口腔ケアを行い、定期的に歯科検診を受けることで、セラミック治療後の歯を長持ちさせることができるでしょう。
審美歯科治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院にお気軽にご相談ください。