こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院です。
セラミックは歯科治療で使用される素材です。プラスチックや金属の詰め物・被せ物に比べて、虫歯になりにくいというメリットがあります。
また、天然歯に近い自然な美しさを再現できることがメリットでしょう。自由診療ではありますが、セラミック治療を選択する方も多くいます。
この記事では、セラミックが虫歯になりにくい理由について詳しく解説します。セラミック治療のメリットとデメリット、セラミックを長持ちさせる方法もご紹介するので、セラミック治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯は虫歯になる?
セラミックだけでなく、虫歯治療で使用される詰め物や被せ物は人工物なので、それ自体が虫歯になることはありません。
ただし、セラミックを使用したからといって虫歯が発生しないわけではありません。虫歯になるリスクは軽減しますが、取り付ける土台の歯は人工物ではありません。治療後も虫歯になる可能性があるため注意が必要です。
虫歯治療で使用される素材にはいくつか種類がありますが、保険診療で使用される銀歯やプラスチックよりも、セラミックのほうが虫歯になるリスクを抑えられるとされています。
セラミックの歯が虫歯になりにくいのはどうして?
セラミックが虫歯になりにくい理由としては、以下の3つが挙げられます。
- 半永久的に形状を維持できるため
- 表面にプラークが付着しにくいため
- 温度の影響を受けにくいため
それぞれ詳しく解説します。
半永久的に形状を維持できるため
保険適用で使用される銀歯は、長期間唾液に触れることで少しずつ金属が溶け出し、形状が変わります。形状が変わると、天然歯との間に段差や隙間が生じてプラークが溜まり、虫歯菌の原因になります。
一方で、セラミックは半永久的に形状が維持されるため、治療直後の天然歯とフィットした状態が続きます。段差が生じないためプラークが溜まりにくく、隙間から虫歯菌が侵入するリスクも少ないのです。
表面にプラークが付着しにくいため
プラークとは、歯の表面に付着した細菌の塊であり、虫歯や歯周病の原因となります。セラミックの表面はツルツルして滑らかなため、プラークがつきにくく虫歯になりにくいのです。
一金属やプラスチックは表面に小さく細かな傷がつきやすく、天然歯よりもプラークが付着しやすいとされています。
温度の影響を受けにくいため
金属は温度によって膨張・収縮するため、銀歯は飲食物の温度の影響で変形して段差や隙間が生じます。生じた段差にはプラークが溜まりやすくなり、隙間から虫歯菌が侵入・繁殖し、虫歯になるのです。
セラミックは温度による影響を受けないため、虫歯になるリスクが軽減されます。
セラミックの歯を選択するメリット
セラミック治療には、虫歯になりにくいだけでなく以下のメリットがあります。
- 審美性に優れている
- 金属アレルギーの心配がない
- 歯茎が黒ずまない
それぞれ解説します。
審美性に優れている
セラミックは、天然歯に近い自然な白さと透明感を再現できます。前歯に使用しても違和感がないほど自然に仕上がります。
保険適用で使用されるプラスチックも天然歯に近い白さを出せますが、セラミックと比べると透明感が劣ります。また、プラスチックは長期間使用すると着色することがありますが、セラミックは白さが長持ちします。
金属アレルギーの心配がない
現時点で金属アレルギーではない方でも、何年も前に入れた銀歯が原因で金属アレルギーになることがあります。長期間唾液にさらされた銀歯が金属イオンとなって溶け出し、体内のタンパク質と結びついてアレルギー症状を引き起こすのです。
一方で、セラミックは金属を含まないため金属アレルギーの方も使用できます。将来的に金属アレルギーを引き起こす心配もありません。
歯茎が黒ずまない
上述したとおり、銀歯で治療した場合、長年使用すると金属イオンとなって溶け出します。溶け出した金属が原因で、歯茎が黒ずむことがあるのです。
この現象をメタルタトゥーと呼びますが、セラミックは金属を含まないのでメタルタトゥーのリスクはありません。
セラミックの歯を選択するデメリット
セラミックには多くのメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。セラミック治療を検討している場合は、デメリットについても十分に理解しておく必要があります。
- 衝撃に弱く割れやすい
- 治療時に健康な歯を多く削る
- 自費診療のため費用が高い
それぞれ解説します。
衝撃に弱く割れやすい
セラミックは陶製であるため、強い衝撃を受けると割れることがあります。転倒や事故などで強い衝撃が加わると、破損する可能性があるのです。
さらに、歯ぎしりや食いしばりの癖があると、セラミックに負担がかかり割れるリスクが高まります。セラミックが割れると再治療が必要となり、治療のたびに追加の費用が発生します。
治療時に健康な歯を多く削る
セラミックは金属に比べると強度が低いです。強い衝撃を受けると割れる可能性があるため、セラミックの強度を保つために、ある程度の厚みをもたせる必要があります。
厚く作ったセラミックを装着するためには、天然歯を多く削る必要があります。健康な歯を削ることに抵抗がある場合は、他の治療法を検討したほうがいいかもしれません。
自費診療のため費用が高い
セラミック治療は全額自己負担の自由診療であり、保険適用で使用される金属やプラスチックのよりも費用が高額になります。自由診療のため歯科医院によって異なりますが、1本あたり5万円程度の費用がかかります。
多くの歯をセラミックにする場合は、さらに費用の負担が増加するでしょう。
しかし、セラミックの寿命は銀歯やプラスチックよりも長いです。頻繁に交換する必要はないので、治療回数は少ないでしょう。
治療で使用する素材を選ぶ際には、費用だけでなく寿命や将来的な歯の健康も考慮しましょう。
セラミックの歯を長く使い続ける方法
セラミックには多くのメリットがありますが、永久に使用できるわけではありません。銀歯やプラスチックよりは長持ちしますが、セラミックにも寿命があります。
ただし、適切なメンテナンスを行えばセラミックを長く使い続けることができます。以下では、セラミックを長く使い続けるための方法をご紹介します。
毎日のセルフケアを丁寧に行う
セラミック自体は虫歯にはなりません。セラミックの特性から、土台の天然歯も虫歯になりにくいです。
しかし、セラミック以外の天然歯の虫歯のリスクは変わりません。そのため、毎日のセルフケアを怠ると口内にプラークが溜まり、セラミックと歯の間の微細な隙間から虫歯菌が侵入して虫歯になる可能性があります。
セラミックを長く使い続けるためには、セラミックにしたから虫歯にならないと油断せずに、今まで以上に歯磨きを丁寧に行うことが重要です。
特に、虫歯治療でセラミックを選択した場合、その歯は虫歯のリスクが高いと言えます。ブラッシング指導を受けるなどしてセルフケアの質を高める必要があるでしょう。
定期健診を受診する
毎日のセルフケアはもちろん重要ですが、定期的に歯科医院で検診を受けることも、セラミックを長持ちさせる上で不可欠です。毎日どれだけ丁寧に歯磨きを行っても、プラークを完全に取り除くことは難しいです。
歯科医院でのクリーニングでは、普段の歯磨きでは落としきれない汚れも効果的に取り除けます。セラミックだけでなく他の天然歯を守ることにもつながるでしょう。
噛み合わせのチェックなども行ってもらえるため、早期に異常を発見し対処することができます。定期的に検診を受けることで、セラミックを含む口内の状態を維持し歯の寿命を延ばすことができます。
歯ぎしりの対策をする
セラミックは陶製のため、強い衝撃を受けると割れる可能性があります。歯ぎしりの癖がある方は、それが原因でセラミックを使用できなくなることがあるのです。
セラミックが割れないようにするために、マウスピースを使用して歯にかかる負担を軽減する必要があります。就寝中の歯ぎしり対策で使用するマウスピースはナイトガードと呼ばれ、歯科医院で作ることができます。
歯ぎしりがある方は、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。
まとめ
虫歯治療で詰め物や被せ物が必要になった際は、セラミックを選択することで虫歯になるリスクを抑えることができます。
しかし、セラミックを選択したからといって虫歯になるリスクがゼロになるわけではありません。セラミックを長く使い続けるためにも、毎日のセルフケアや定期健診を怠らないようにしましょう。
また、どの治療法でもメリットとデメリットが存在します。セラミックも同様なので、メリットとデメリットを理解した上でご自身に合った治療法を選択しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院にお気軽にご相談ください。