こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」です。
転倒や事故で前歯が欠けたり折れたりした場合は、迅速に治療を受けるべきです。
しかし、治療の必要性・重要性を理解していても、すぐには受診できないという方もいらっしゃるでしょう。応急処置の方法を知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、前歯の怪我でよく見られる症状や転倒時の対処法、欠けた・折れた前歯の応急処置方法、そして歯科医院での治療法について詳しく解説します。
前歯の怪我でよくある症状
前歯の怪我は、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。主な症状は、以下のとおりです。
歯の割れや欠け
前歯が衝撃を受けると、歯が割れたり欠けたりすることがあります。例えば、スポーツ中の接触や交通事故、転倒などによる打撃が原因として挙げられます。
歯が欠けた場合、見た目に影響を与えるだけでなく、食事や会話に支障をきたすことも少なくありません。具体的には、欠けた部分が舌や唇に引っかかり、痛みや違和感が生じることがあります。
また、欠けた歯を放置すると、周囲の歯や歯茎が感染しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。感染が進行すると、歯の根っこや周囲の骨に影響を及ぼし、抜歯が必要になる場合もあります。
歯茎の出血
前歯の怪我によって歯茎が切れたり損傷したりすると、出血することがあります。特に怪我の直後に見られる症状で、血が口の中に広がって不快感を伴うことが多いです。
出血がひどい場合や長時間続く場合は、清潔なガーゼを使って軽く圧迫し、止血を試みることが大切です。圧迫しても出血が止まらない場合や、出血が再発する場合は、速やかに歯科医師の診察を受けましょう。
歯の痛みや感度の増加
前歯が怪我をすると、歯の神経や周囲の組織にダメージが及ぶことがあります。この結果、歯の痛みや感度が増し、冷たい飲み物や熱い食べ物に対して非常に敏感になることがあります。
特に、歯の表面が割れたり欠けたりした場合は、露出した神経が刺激を受けやすくなります。痛みが強く現れることが多く、放置すると歯の神経が炎症を起こして根尖性歯周炎や歯髄炎といった深刻な状態に進行するリスクがあります。そのため、早期の治療が極めて重要です。
歯がずれる
前歯に強い衝撃が加わると、歯がずれたり移動したりすることがあります。特に、何らかの理由で歯が緩んでいる場合は、歯の根元が弱くなっているのでずれやすいです。
歯の位置がずれると、不正咬合や顎関節症などの二次的な問題を引き起こす可能性があります。ずれた歯が隣接する歯に影響を与え、全体的な噛み合わせが悪化することがあるのです。また、ずれた歯が舌や口内などに触れて、痛みや不快感を引き起こすこともあるでしょう。
転倒して前歯が欠けた・折れたときの応急処置
転倒や事故で前歯が欠けたり折れたりした場合の応急処置の方法を確認しましょう。
口をすすぐ
怪我をした直後に口を清潔な水ですすぐことは、重要な応急処置の一つです。口の中の血や異物を除去することで、感染のリスクを減らし傷口を清潔に保てます。
すすぐ際には、穏やかな水流で優しく行いましょう。口の中を十分に洗浄することを意識してください。水は冷たすぎない常温のものを使用し、刺激を最小限に抑えることがポイントです。
また、口をすすいだ後は、唾液の流れを促進するために水分をしっかりと摂取し、口内を潤しておくことも大切です。
口をすすぐ行為は簡単でありながら、怪我の初期対応として非常に効果的です。特に感染の予防という点では重要な役割を果たすので、忘れずに行うよう心がけましょう。
冷やす
怪我をした箇所にタオルで包んだ保冷剤や氷を当てることで、腫れを抑えたり痛みを和らげたりできます。怪我直後から数日間、約15〜20分間冷やしましょう。
ただし、直接皮膚に触れないように、タオルや布で包んで使用してください。冷やしすぎると皮膚が凍傷を起こしたり、腫れや痛みが強くなったりするリスクがあります。
腫れを最小限に抑えれば後の治療や回復がスムーズに進むことが多く、痛みの軽減にも有効です。
欠けた歯の一部を探す
歯が欠けた場合、なるべく早く欠けた部分を探し出し、清潔な容器に入れて保管することが重要です。欠けた部分を乾燥させないように、生理食塩水や牛乳に浸して保管しましょう。
欠けた部分を再利用できる可能性が高まり、修復の成功率が上がります。特に、前歯が欠けた場合は見た目にも大きな影響があるため、早急な対応が求められます。
欠けた歯が見つからない場合や、見つけた歯の状態が悪い場合でも、すぐに歯科医師に診てもらって適切な処置を受けることが重要です。欠けた歯を放置すると、他の歯や歯茎にも影響を及ぼす可能性があります。
歯科医師の診察を受ける
歯の怪我をしたら、早急に歯科医師に診てもらうことが大切です。歯科医師は怪我の程度を評価し、欠けた歯の修復や、必要に応じて根管治療などの適切な治療を提案してくれます。また、後遺症を最小限に抑えるための適切な処置を行い、口の健康を守るサポートをしてくれます。
早期の診察と適切な治療が、長期的な口の健康維持につながります。例えば、歯の神経が損傷している場合には、早期に処置を行えば神経を保存できる可能性が高まります。怪我の影響が周囲の歯や組織に及んでいないかを確認し、必要な処置を迅速に行うことも可能でしょう。
歯の怪我は見た目の問題だけでなく、機能的な問題も引き起こす可能性があるため、専門家の診察を受けることが不可欠です。治療後も定期的に歯科医院を受診することで、口内の健康を長期間にわたって維持できます。
転倒して前歯が欠けた・折れたときの治療法
転倒や事故で前歯が欠けたり折れたりした場合の、一般的な治療法について紹介します。
歯の修復
一般的には、詰め物や被せ物で修復します。保険診療ではコンポジットレジンや銀歯、自由診療ではセラミックなどを用いて修復します。歯の欠けた部分を補強して機能を回復させるとともに、自然な見た目を保つことが可能です。
コンポジットレジンは歯の色に近い白色ですが、耐久性が高くありません。吸水性があるため、飲食物の色素で変色しやすいこともデメリットです。銀歯は、金属なので耐久性が高いですが治療したことが目立ちます。経年劣化しやすいこともデメリットでしょう。
ただし、コンポジットレジンと銀歯は保険が適用される素材のため、安価に治療を受けられます。
セラミックは、天然歯がもつ透明感や艶、色調を再現できる素材です。審美性・機能性ともに高いですが、自由診療なので高額になることがデメリットでしょう。セラミックは見た目も美しく金属アレルギーの心配もないため、多くの患者さまに選ばれています。
根管治療
前歯の神経が露出している場合や強い衝撃で神経にダメージを受けた場合、根管治療が必要となることがあります。根管治療は、歯髄(歯の神経と血管を含む組織)を取り除き、根管の中を清掃して消毒し、その後に根管を詰め物で密封する治療法です。
感染の拡大を防ぎ、歯の構造を保持しつつ痛みを軽減できます。根管治療は、歯を抜かずに保存するための重要な手段です。治療後は歯が脆くなるため、土台を立てて被せ物を装着して補強します。
根管治療は複数回の診察が必要であり、治療後も定期的に歯科医院を受診しなければなりません。適切にケアを続けることで、治療後の歯を長期間にわたって機能させ続けることが可能です。
入れ歯・ブリッジ・インプラント
歯を完全に失った場合や大きく損傷していて歯を残せない場合、何らかの方法で歯を補わなければなりません。歯を補う方法としては、入れ歯・ブリッジ・インプラントが挙げられます。
入れ歯
入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯があります。一部の歯を失った場合に選択するのは部分入れ歯です。
部分入れ歯は、金属のバネを残っている周囲の歯にかけて歯を補う方法です。前歯は特に目立つ部分なので、選択する方は少ない傾向にあります。
ただし、自由診療の入れ歯を選択すれば目立ちにくく作ることが可能です。費用は高くなりますが、前歯は非常に目立つ部分なので、検討する価値はあるでしょう。
食事・会話の際にずれたり外れたりしやすいこと、噛む力が大きく低下することなどがデメリットです。
ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、連結した人工歯を装着する方法です。入れ歯よりも安定するので咀嚼・会話の際のストレスが少ないとされていますが、健康な両隣の歯を大きく削らなければなりません。
削った歯は二度と元には戻らないので、慎重に検討する必要があるでしょう。
インプラント
インプラント治療は、顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。周囲の健康な歯に影響を与えることなく、失った歯の自然な見た目と機能を取り戻すことができます。
インプラントは、天然歯に近い感覚で噛むことができるため、乳歯・永久歯に次ぐ第3の歯とも言われています。人工歯には審美性が高いセラミックを使用することが多いので、見た目も気にならないでしょう。
外科手術を伴うため治療は数ヶ月を要します。また、全身の健康状態によっては受けられないケースがあることがデメリットといえます。
まとめ
転倒や事故により前歯が欠けたり折れたりした場合、早急に対応する必要があります。怪我の初期段階では口を清潔に保つことを意識しましょう。保冷剤などで適度に冷やして、腫れを抑えることも効果的です。
歯科医院では、詰め物や被せ物で修復するか、根管治療を行うのが一般的です。損傷が大きいなど、歯を残せないと判断された場合は入れ歯やブリッジ、インプラントで補う必要があるでしょう。
どのような場合でも、治療後は定期的に歯科医院を受診して歯の状態を管理することが大切です。怪我をしたら自己判断せず、必ず歯科医院を受診して適切な処置を受けましょう。
歯の修復を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」にお気軽にご相談ください。
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