こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」です。
「ワイヤー矯正をしたいけど、装置の見た目が気になる」とお悩みの方も少なくありません。矯正中の見た目を気にする場合は、裏側矯正を検討する方が多いでしょう。
今回は、裏側矯正のメリット・デメリットについて詳しく解説します。表側矯正との比較も行うので、裏側のワイヤー矯正を希望される方は、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正には表側と裏側がある
ワイヤー矯正は、表側矯正と裏側矯正の2種類に大きく分類されます。
表側矯正とは、ブラケットとよばれる矯正装置を歯の表の面に接着し、ワイヤーを通す矯正治療のことです。外から見える面に装置が装着されているため、見た目が気になる方も多いでしょう。
裏側矯正は、舌側矯正(ぜっそくきょうせい)やリンガル矯正ともいいます。ブラケットを歯の裏側に接着してワイヤーを通すため、装置が目立ちません。
また、ハーフリンガル矯正と呼ばれる、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた方法も存在します。見えやすい上顎は歯の裏側に装置を接着し、見えにくい下顎は歯の表の面に装置を接着して矯正治療するのです。
表側矯正と裏側矯正には、それぞれにメリット・デメリットがあるので、両方を理解してご自身に合った矯正治療を選択するといいでしょう。
ワイヤー矯正を裏側でするデメリットは?
裏側矯正のデメリットには、主に以下の3つが挙げられます。
- 違和感や痛みが生じやすい
- 費用が高額
- 発音に影響がある
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
違和感や痛みが生じやすい
裏側矯正では歯の裏側に装置を装着するため、違和感を覚えやすいといえます。また、舌に装置が当たりやすいため、舌が傷ついたり口内炎になったりすることも少なくありません。
違和感や舌の痛みなどは慣れることによって軽減されます。多くの場合は、装置の装着後2週間ほどで慣れてくるでしょう。
費用が高額
裏側矯正は表側矯正に比べて費用が高額になりやすいです。装置の装着により高い技術や知識を要することが理由です。
また、歯の裏側は複雑な形状をしているため、多くの場合はオーダーメイドのブラケットを使用することになります。表側矯正に比べて手間がかかる治療であるため、費用が高額になりやすいのです。
発音に影響がある
歯の裏側にブラケットが装着されているため、舌の動きが制限されて発音に影響を及ぼしやすいです。特に、サ行やタ行などがうまく発音できないことが多いでしょう。
装置の装着直後はうまく話せませんが、慣れると発音のしにくさは軽減されます。一般的には、1週間〜1か月程度で慣れてくるとされています。
ワイヤー矯正を裏側でするメリットは?
ここでは、裏側矯正の主なメリットについて詳しく解説します。
装置が目立ちにくい
矯正装置を歯の裏側に装着しているため装置が目立ちにくく、矯正治療をしていることに気付かれにくいです。矯正中の見た目が気にならないので、精神的な負担も少ないでしょう。
特に、接客業や営業職など、人と接する機会が多く見た目を気にする職業の方にとっては、裏側矯正は良い選択肢といえます。
舌癖が改善される
裏側矯正は、舌で歯を押すなどの癖の改善にも期待できます。舌癖があると、治療がスムーズに進まなかったり、矯正治療終了後に後戻りを起こしたりする原因になることがあるでしょう。
裏側矯正では歯の裏側に装置を装着するため、装置自体が舌の悪癖の防止につながるのです。舌癖を改善できることは、矯正治療において大きなメリットといえます。
虫歯になりにくい
裏側矯正は歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病になりやすいと思う方も多いでしょう。
しかし、実は表側矯正より裏側矯正のほうが虫歯になりにくいのです。理由は、歯の裏側は唾液が行き届きやすいからです。
唾液には、汚れや食べかすなどを洗い流してくれる自浄作用や殺菌作用、再石灰化の促進効果があります。そのため、唾液が行き届きにくい歯の表側に比べて、裏側のほうが虫歯になりにくいといえるのです。
歯磨きが疎かになっていると、裏側矯正でも虫歯や歯周病のリスクが高まるので、毎日丁寧なブラッシングを心がけましょう。
前歯の後方移動が得意
出っ歯などの症例では、歯が移動するスペースを確保するために抜歯をして、前歯を後ろに下げる治療が行われることがあります。前歯を下げる際は奥歯を固定源にしますが、表側矯正では奥歯も前に引っ張られてしまい、前歯の後方移動が難しいです。
裏側矯正では固定源となる奥歯が動きにくいため、表側矯正よりスムーズに前歯の後方移動が可能でしょう。
外食時のストレスを軽減できる
ワイヤー矯正をしていると、繊維質の食べ物など装置に引っかかりやすい食べ物がいくつかあります。表側矯正は外から見える表の面に装置があるため、食べ物が引っかかった場合は見た目が気になる方も多いでしょう。
裏側矯正であれば、食べ物が詰まったとしても見えにくいため、見た目を気にせずに食事を楽しめるでしょう。
ワイヤー矯正の表側と裏側の費用・期間・痛み・効果を比較
ここでは、表側矯正と裏側矯正の異なる点について解説します。
費用
表側矯正よりも、裏側矯正のほうが費用は高額です。表側矯正の費用は60〜130万円程度が目安で、裏側矯正の費用の目安は100〜170万円程度とされています。
治療の難易度が高いことや、ブラケットがオーダーメイドになる点から治療費が高くなるのです。
治療期間
表側矯正より裏側矯正は治療期間が長引く、と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、実際は表側矯正と変わらない期間で治療が可能です。お口の状態によって異なりますが、一般的にはどちらも1〜3年程度でしょう。
裏側矯正の治療期間が長引くといわれる理由には、オーダーメイドのブラケットが完成するまでに期間を要することが挙げられます。
しかし、デジタル技術の進歩によって、近年ではオーダーメイドのブラケット作製の期間を大幅に短縮できるようになっています。
また、裏側矯正の場合、装置が歯の裏側にあるため装置の調整が難しいのも理由の一つです。調整が難しいという点も、技術の進歩により改善されました。
そのため、裏側矯正でも表側矯正とほぼ同じ期間で治療を完了できるようになったのです。
痛み
表側矯正も裏側矯正も歯を動かす際に痛みが生じます。痛みの大きさにそれほど差はありません。
歯を動かす際の痛みの他に、表側矯正の場合は装置が唇や頬の粘膜に当たって痛みが発生しやすいといえるでしょう。裏側矯正は、舌に装置が当たることで痛みが生じることがあります。
どちらの場合も、歯科用ワックスを使用することで舌や粘膜が傷つくのを予防できるでしょう。
効果
表側矯正も裏側矯正も幅広い症例に対応可能です。どちらも治療の仕上がりに大きな差はありません。
しかし、それぞれのメリット・デメリットは異なるため、よく理解して選択することが大切です。
裏側のワイヤー矯正を選択する際の注意点
ここでは、裏側矯正を選択する際の主な注意点をご紹介します。
人によっては向いていない場合がある
裏側矯正は幅広い症例に対応可能ですが、向いていない方もいます。例えば、舌が極端に大きい方は多くのリスクを伴うため、向いていないと言えるでしょう。
裏側矯正は歯の裏側に装置を装着しているため、舌が大きいと装置に当たって傷つきやすかったり、治療の邪魔になったりすることがあるのです。また発音にも影響が出やすいでしょう。
治療できる歯科医院が限られている
裏側矯正は表側矯正より難易度が高く、歯科医師の高い技術が必要です。そのため、裏側矯正の治療を行っていない歯科医院もあるので注意しましょう。
また、裏側矯正を希望する場合は、治療実績が豊富な歯科医院を探すと良いかもしれません。
まとめ
表側矯正と裏側矯正の大きな違いは、装置を装着する場所です。表側矯正は歯の表の面にブラケットを接着するのに対し、裏側矯正の場合は歯の裏側にブラケットを接着します。
裏側のワイヤー矯正には、装置の目立ちにくさや舌癖が改善できることなど様々なメリットがありますが、費用が高額になるなどのデメリットも存在します。
治療期間や治療の仕上がりについては、表側矯正も裏側矯正も大きな差はありません。裏側矯正の場合は、より高度な治療技術・知識を要します。そのため、治療実績が豊富な歯科医院を選択する必要があるでしょう。
裏側矯正を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」にお気軽にご相談ください。
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