こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」です。
「虫歯かもしれない」と思っていても確証がなく、歯科医院の受診を先延ばしにした経験がある人は多いのではないでしょうか。事前に虫歯かどうかがはっきり分かれば、すぐに歯科医院を受診して、進行する前に治療を始められます。
しかし、自分で虫歯を確認する方法はあるのでしょうか。また、虫歯を治療せずに放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
今回は、虫歯を確かめる方法について詳しく解説します。虫歯の進行度や放置した場合のリスクもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
虫歯か自分で確かめられる?
虫歯の症状を知っていれば、ある程度自分で確かめられます。冷たいものや甘いものを食べたときの痛みなどは、分かりやすい症状です。
他にも、鏡を使って歯の状態を確認することで、変色や小さな穴といった虫歯の兆候を発見できます。また、歯磨きやデンタルフロスを使用している最中に、ひっかかるなどの違和感を覚える場合は虫歯の可能性があるでしょう。
ただし、初期の虫歯は痛みや目立った変化がないことが多く、自分では気づきにくいです。歯と歯の間や詰め物の下、奥歯の裏など、自分では見えない場所の虫歯もあります。
歯科医院では、歯科用の道具やレントゲンなどを使って、見えにくい場所の虫歯や初期の虫歯の発見が可能です。自分で確かめられる虫歯もありますが、自分で見つけるには限界があることを知っておきましょう。
虫歯を確かめる方法
ここでは、虫歯をご自身で確かめる方法をご紹介します。
色の変化を確かめる
健康な歯は、均一な白色または淡い象牙色をしていますが、虫歯になると歯の表面に白っぽい斑点が現れます。これはエナメル質が脱灰し始めているときの特徴です。虫歯が進行すると、茶色や黒色に変色していきます。
自分で歯の色をチェックするときは、明るい場所で鏡を見ながら歯の表面を注意深く観察しましょう。
穴があいていないか確かめる
虫歯が進行すると、歯の表面に穴があきます。虫歯菌が生成する酸で、エナメル質が溶かされるためです。虫歯が象牙質にまで広がると、さらに穴は深くなります。
自分で歯の穴をチェックするには、目視で確認したり、舌や指先を使って歯の表面をなぞってみたりするのが有効です。健康な歯はなめらかですが、虫歯がある場合は黒かったりデコボコしたりします。
しみるかどうか確認する
歯のしみる感覚や痛みは、虫歯を発見するきっかけになります。冷たい物や熱い物を口にしたときに、特定の歯がしみるかどうかを確認しましょう。また、甘いものを食べたときに痛みを感じる場合も、虫歯の可能性があります。
ただし、これらの症状は知覚過敏でも起こる可能性があります。そのため、しみる症状だけで虫歯かどうかを判断するのは難しいです。
デンタルフロスのひっかかりを確認する
デンタルフロスを使用したチェックは、特に歯と歯の間の虫歯を発見するのに効果的です。健康な歯の場合、デンタルフロスはスムーズに歯間を通過しますが、虫歯がある場合は引っかかりや抵抗を感じます。
デンタルフロスを歯間に優しく入れて、上下に動かしてみましょう。その際、引っかかりがあったりフロスが切れたりするようなら、虫歯の可能性があります。
虫歯の進行度について知っておこう
ここでは、虫歯の進行度についてご紹介します。
CO(初期の虫歯)
虫歯菌が生成した酸によって、歯の表面のエナメル質が溶かされ始め、わずかな変色や白斑が見られる段階です。まだ穴は開いておらず、痛みや不快感はほとんどありません。
ごく初期段階の虫歯は、適切なブラッシングやフッ素の塗布を行って歯の石灰化を促すことで、治療できるでしょう。
C1(エナメル質にとどまる虫歯)
エナメル質が、さらに溶かされた状態です。歯に小さな穴や黒い点が現れますが、まだ痛みを感じることはほとんどありません。エナメル質は歯の外側の硬い部分なので、進行速度は遅いです。
この段階の虫歯は、歯を削らずに治すことができたり、麻酔を使う必要がなかったり、患者様の負担を抑えて治療ができます。C1の段階で、早期に治療を受けることが重要です。
C2(象牙質に達した虫歯)
虫歯が象牙質にまで進行すると、痛みを感じるようになります。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、虫歯の進行が速くなるため迅速な治療が必要です。
C2の段階では、虫歯の部分を削り取り詰め物で補います。症状によっては局所麻酔を使用するでしょう。
虫歯が広範囲で大きく削った場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって、歯の機能を回復します。
C3(歯髄に達した虫歯)
虫歯が神経(歯髄)まで進行した状態です。虫歯が歯髄に達すると、熱いものがしみたり、何もしなくても強い痛みが現れたりします。
炎症部分と傷んだ神経を取り除き、根管を清掃・消毒する根管治療を行い、改善をはかります。
C4(歯冠が崩壊した虫歯)
さらに進行して歯冠がほとんど崩壊し、虫歯が歯根部にまで達した状態です。歯の周囲の組織が炎症を起こし、膿が溜まることがあります。
神経が死んで痛みを感じなくなることもありますが、放置するとやがて歯根部に膿がたまり、激しい痛みが生じるでしょう。根管治療でも改善できないケースもあり、抜歯が必要になることも少なくありません。
歯科を受診したほうがいい虫歯とは
虫歯が見つかったときは、基本的にどの段階の虫歯であっても歯科医院を受診してください。特に、以下の症状がある場合は、なるべく早く歯科医院を受診して治療しましょう。
痛みや違和感がある
冷たいものや甘いものを食べたときに鋭い痛みを感じたり、特定の歯に違和感があったりする場合は、虫歯の初期段階である可能性があります。特に、噛んだときに痛みを感じる場合、虫歯がある程度進行している可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯に黒い点や変色がある
歯の表面の小さな黒い点や茶色っぽい変色も、虫歯のサインの一つです。基本的に痛みを感じることはありませんが、放置しても治らないので、虫歯が進行する前に歯科医院を受診しましょう。
過去に治療した歯に違和感がある
過去に治療した歯に違和感があったり、痛みを感じたりする場合は、詰め物や被せ物の下で虫歯が再発している可能性があります。ご自身では確認することができない部分なので、歯科医院を受診して検査を受けましょう。
口臭が気になる
虫歯が進行すると、歯に溜まった細菌や膿が原因で口臭が強くなることがあります。適切にケアをしても口臭が改善しない場合は、虫歯や歯周病の可能性があるので早急に歯科医院を受診しましょう。
虫歯を放置するリスク
虫歯を放置するリスクを確認しましょう。
痛みが強くなる
初期の虫歯は冷たいものが少ししみる程度で、痛みを伴わないこともありますが、放置するとどんどん進行して虫歯が歯髄にまで達します。歯髄にまで虫歯が達すると、鋭い痛みが発生するようになり、夜眠れなくなるほどの激痛を伴うこともあるでしょう。
歯を失う
虫歯が進行すると歯の内部にある歯髄に炎症が起こり、次第に歯根部まで影響が広がります。歯根部が感染すると膿が溜まって歯を支える骨にもダメージが及び、歯がぐらぐらしたり、抜け落ちたりすることがあるでしょう。
また、重度の虫歯になると、根管治療を行っても歯を保存できないケースもあり、その場合は抜歯が必要です。
食事を楽しめない
虫歯が進行して痛みや損傷が発生すると、食事を楽しめなくなります。硬いものや熱いもの、冷たいものを避けるようになり、栄養バランスが崩れる可能性もあるでしょう。
また、虫歯による痛みが原因で噛む力が低下すると、十分に咀嚼せず飲み込む習慣がつく恐れもがあります。消化器官への負担が増え、胃腸の不調にもつながるでしょう。
副鼻腔炎を引き起こす
虫歯を放置すると、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。上の奥歯の虫歯が進行すると歯根に感染が広がり、その影響が副鼻腔にも及ぶためです。
副鼻腔炎になると、頭痛、頬が腫れる、鼻が詰まる、鼻水が多く出るなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことも考えられます。
敗血症を引き起こす
虫歯の原因菌が血液に入り込み、敗血症が引き起こされることがあります。敗血症は、血液に入った細菌が原因で中毒症状が起きたり、身体中の臓器にトラブルが起きたりする病気です。
特に、免疫力が低下している方や、糖尿病などの基礎疾患を持っている方は敗血症のリスクが高いでしょう。発熱や全身の痛み、倦怠感などの症状が現れ、迅速な治療を行わないと多臓器不全にもつながります。
まとめ
虫歯かどうかは、自分である程度推測できます。歯が変色していないか、穴があいていないか、冷たいもので歯がしみないかなどをチェックすれば、早期発見につながるでしょう。
ただし、自分では気づけない虫歯もあるので、自分の判断のみで終わらせず違和感がある場合は必ず歯科医院を受診しましょう。
定期的に歯科検診を受けることで、専門家による適切な診断が可能です。自分で確認したときには気づかなかった虫歯を発見してもらい、早期に治療を受けることができます。虫歯の進行を防ぐためにも、定期的に歯科検診を受けましょう。
虫歯治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」にお気軽にご相談ください。
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