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子どもは歯周病になる?大人からうつる可能性は?原因や予防する方法

こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」です。

歯肉炎で歯茎が腫れている子供

「歯周病は大人の病気」と思っている方は多いかもしれません。歯茎の炎症の一つである歯周病は、じつは子どもにも起こる病気です。

今回は、子どもの歯周病の特徴や、歯周病の予防方法などについて解説していきます。

歯周病とは

歯周病イメージ

歯周病とは、細菌への感染で起こる歯茎の病気のことです。歯周病になると、歯茎の腫れや痛みなどの症状が起こり、さらに進行すると歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる歯を支える骨が溶かされる恐れがあります。

最悪のケースでは、歯がグラグラしたり自然と抜け落ちたりするリスクも考えられるでしょう。

歯周病の原因は、プラークだといわれています。プラークとは、歯の表面にできる白いネバネバとした物質のことで、口の中の汚れがしっかり落とせていないことで発生します。

プラークの中には1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれているといわれており、この細菌が発生させる毒素によって歯茎に炎症が起こります。

子どもは歯周病になる?

子どもは歯周病になるかイメージ

歯周病は大人だけでなく、子どもでも起こる可能性のある病気です。

ただし、子どもの場合は、歯周病の初期段階である歯周炎の症状にとどまるケースがほとんどでしょう。歯周病は、炎症が起こっている範囲によって呼び方が変わります。

歯茎にだけ炎症が起こっている場合を歯肉炎と呼び、歯槽骨などの歯周組織にまで炎症が広がった状態を歯周炎と呼びます。子どものうちに歯周炎にまで進行するケースはあまりないとされています。

歯周炎まで進行する可能性はゼロではないので、歯肉炎を放置したり、口内が不衛生な状態が続いたりしないよう注意しましょう。

子どもに見られる歯周病のサイン

歯肉炎で歯茎が腫れている子供

歯周病になると、以下のような症状が現れます。

  • 歯茎が赤い
  • 歯茎が腫れている
  • ブラッシングの際に出血がある
  • 口臭が発生・悪化する
  • 歯茎が下がったように感じる
  • 歯と歯茎の間の溝が深くなった
  • 歯がグラグラと動く

お子さまにこれらの症状がある場合は、歯周病の恐れがあります。

歯肉炎の段階であれば、治療を受けることで歯茎を健康な状態に戻せる可能性が高く、大切な歯を失うリスクを下げられます。症状が進行すると歯が抜けることがあるため、できる限り初期の段階に治療を始める必要があります。

子どもに多い歯肉炎・歯周炎の種類

歯肉炎で歯茎が腫れている子供

子どもに多い歯肉炎や歯周炎の種類として、大きく以下の4つが挙げられます。

  • 萌出性歯肉炎
  • 不潔性歯肉炎
  • 思春期性歯肉炎
  • 若年性歯周炎

それぞれの原因について詳しく解説します。

萌出性歯肉炎

萌出(ほうしゅつ)性歯肉炎とは、永久歯が生える時に起こる歯肉炎のことです。永久歯への生え変わりの時期に起こるケースは少なく、乳歯が生えるタイミングや、第一大臼歯・第二大臼歯などの奥歯の永久歯が生える時に起こりやすいとされています。

つまり、6歳前後または12歳前後の時期で発症する可能性が高いです。また、乳歯が生え揃う3歳ごろの時期に起こることもあります。

歯はある日突然完全に生えるものではありません。歯茎の中から徐々に出てきます。生えかけの時には歯の上に歯茎が乗るような状態になるため、その隙間にプラークが溜まりやすいです。このため、歯肉炎につながることがあるのです。

萌出性歯肉炎は、歯が完全に生え終わると症状が落ち着く可能性が高いです。特に治療はせず、経過観察となるケースが多いでしょう。できる限りプラークを溜めないように、セルフケアをしっかりすることを心がけながら様子を見ていきます。

ただし、痛みや腫れが強く、何度も同じ症状を繰り返す場合は、歯茎を切り取るなどの処置をすることもあります。

不潔性歯肉炎

プラークが溜まっていることが原因で、歯茎に炎症を起こしている状態を不潔性歯肉炎と呼びます。歯茎の赤みや腫れを感じたり、歯磨きの時に出血をしたりすることがあるでしょう。

プラークは口内に汚れが溜まることで増えるので、プラークを増やさないように日々のセルフケアをより丁寧にすることが重要です。歯科クリニックでのクリーニングで症状の改善を図ることも多いです。

思春期性歯肉炎

思春期性歯肉炎とは、ホルモンバランスの変化によって起こる歯周病の一つです。思春期にあたる10〜15歳のお子さまに起こりやすいとされています。女性ホルモンの影響を受けやすいため、男子よりも女子のほうがなりやすいです。

通常の歯周病は口内に残った汚れが原因ですが、思春期性歯肉炎の場合は、しっかり歯磨きができていても起こる可能性があります。ほかの歯肉炎と同様にセルフケアの徹底やクリニックでのクリーニングなどを行って治療します。

思春期性歯肉炎では、歯茎の腫れや出血が見られることがあります。

若年性歯周炎

若年性歯周炎とは、10代から20代の若年者に生じる歯周炎のことで、侵襲(しんしゅう)性歯周炎とも呼ばれます。一般的な歯周病よりも、症状が急速に進行することが特徴です。

症状が起こる場所も限られており、前歯と第一大臼歯あたりの骨の吸収が起こりやすいとされています。遺伝的要因が大きく関与するとされており、通常の歯周病治療だけでは治らないケースもあるでしょう。

通常の歯周病治療に加えて、抗生物質の投与などを行うこともあります。

大人から子どもに歯周病がうつる可能性は?

大人から子どもに歯周病がうつる可能性について考えている親子

大人の口の中にいる歯周病の原因となる細菌が、子どもの口内へ入ると歯周病がうつる可能性があります。例えば、以下のような行動が挙げられます。

  • 同じ食器を使って食事をする
  • 飲み物を回し飲みする
  • 歯ブラシ同士が接触する
  • 子どもへキスをする

歯周病菌が直接移動するわけではなく、唾液を介して人から人へ移動します。

離乳食が始まる前、つまり食器の共有をしない時期のお子様にも、保護者の口腔細菌が移行していたという研究結果もあります。そのため、上記の行為を完全に避けるよう意識するよりも、子どもに関わる保育者の口内を清潔に保つことが重要といえます。

子どもの歯周病を予防する方法

仕上げ磨きをしてもらっている子供

子どもの歯周病を予防する方法は、以下のとおりです。

  • 毎日の丁寧な歯磨き
  • 定期検診を受ける

それぞれ解説します。

毎日の丁寧な歯磨き

歯周病は、口内に溜まったプラークが原因で発症するケースがほとんどです。そのため、プラークを溜めないような丁寧なセルフケアを実施すれば、歯周病を予防できるでしょう。

食後は歯を磨く習慣を身につけることが重要です。歯垢が溜まりやすい歯と歯茎の境目や歯と歯の間を磨けるように、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってケアすることも効果的です。

小さなお子様の場合は、自分で歯磨きをするのが難しいことが多いため、保護者の仕上げ磨きも歯周病予防につながるでしょう。

定期検診を受ける

歯周病は自覚症状がないこともあるため、症状が進行しやすい病気でもあります。定期的に歯科クリニックで検診を受けていれば、早期発見が可能になり早めに治療を開始できるでしょう。

定期検診ではお口の状態をチェックするだけでなく、専用の器具を使って口内の汚れの除去やブラッシング指導も行います。歯ブラシだけでは落としきれなかった細かい部分の汚れも落とせるため、歯周病予防につながるのです。

まとめ

歯肉炎が治り笑顔の子供と母親

子どもの歯周病は、大人とは違って歯周病の初期段階である歯周炎にとどまる可能性が高いです。

ただし、治療をせず放置すると、顎の骨にまで影響を与えて歯を保存することが難しくなるケースもあります。乳歯列期の場合は、永久歯の発育に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

セルフケアができている、できていないに関わらず、ホルモンや遺伝の影響で起こる歯周病もあるため、定期検診でお口の状態を定期的に確認しておきましょう。歯周病予防のためには、まずはセルフケアを徹底し、トラブルの早期発見のために定期検診も受けてください。

子どもの歯周病が気になる方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある「宝塚歯医者 矯正歯科・こども歯科 LDC宝塚南口駅前院」にお気軽にご相談ください。

当院のホームページもぜひご覧ください。