こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」です。
入れ歯を作り直すとき、費用や製作期間はどれくらいかかるのでしょうか。入れ歯の費用は、保険診療と自費診療で大きく異なります。保険診療の入れ歯の場合、費用を抑えて作り直すことができますが、6ヶ月ルールがあるので注意しましょう。
今回は、入れ歯の作り直しにかかる費用と期間について詳しく解説します。どのような場合に入れ歯の作り直しが必要になるのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
入れ歯の作り直しが必要となるケース
入れ歯の作り直しが必要になるケースは、入れ歯の不具合と口腔内の変化に分けられます。それぞれ詳しく確認しましょう。
入れ歯の不具合による作り直し
次に挙げるような不具合が入れ歯に生じた場合は、作り直しが必要です。
床の破損
入れ歯の土台となる床部分は、日々の使用や経年劣化によって破損することがあります。特に、プラスチック製の床は、温度変化の影響でひび割れや変形が生じやすいです。
また、誤って落としたり、強い力で噛んだりすることで、床に亀裂が入ることもあります。
人工歯の破損
人工歯は食事の際に直接力がかかる部分です。長期間の使用で摩耗したり破損したりすることがあります。
特に、硬い食べ物を噛む習慣がある人や、食いしばりの癖がある人は、人工歯が損傷するリスクが高まります。
金属部分の破損
部分入れ歯で使用される金属の留め具は、長期間の使用で破折することがあります。金属部分と床の接合部は咀嚼の際に力が加わりやすい箇所なので、破損しやすいです。
金属部分の破損は入れ歯の安定性に直接影響します。
摩耗によって噛み合わせが悪くなる
入れ歯を長期間使用していると、人工歯や床部分が徐々に摩耗し、噛み合わせが悪くなることがあります。これにより、食事の際に咀嚼しにくくなったり、顎に負担がかかったりします。
入れ歯の調整によって噛み合わせを改善できないときは、作り直しが必要です
口腔内の変化による作り直し
次に挙げるような口腔内の変化が生じた場合は、作り直しが必要です。
残っている歯が抜けた
部分入れ歯の場合、入れ歯を支えるために金具を掛けていた歯が抜けると、その入れ歯は使えなくなります。また、金具を掛けていない歯であっても、失えば噛み合わせが変化します。
残っている歯が抜けたことで口内環境が変化すると、新たな口腔内の状態に合わせて入れ歯の作り直しが必要になるでしょう。
歯の治療が必要になった
残存歯に虫歯や歯周病などの問題が生じて治療が必要になった場合も、入れ歯の作り直しが必要になることがあります。例えば、クラウンを装着した場合など、歯の形状が変化して使っていた入れ歯が合わなくなることがあるのです。
歯や顎の骨が痩せた
歯を失った部分の顎の骨や歯肉が徐々に痩せていくと、入れ歯と口腔粘膜の間に隙間ができます。入れ歯がフィットしなくなり、作り直しが必要になることがあります。
作り直しが必要な入れ歯を使い続けるリスク
作り直しが必要な入れ歯を使い続けることには、どのようなリスクがあるのか確認しましょう。
義歯性口内炎を発症する
入れ歯が口腔内で適切にフィットしていないと、義歯性口内炎の発症につながります。義歯性口内炎になると、口の中に痛みや炎症が起こり、赤みや腫れが現れます。入れ歯が動いたりずれたりして、口腔粘膜との間に摩擦が生じ粘膜を傷つけることが原因です。
フラビーガムを発症する
フラビーガムは、合わない入れ歯を長期間使用することで発症する可能性があると言われています。入れ歯による持続的な刺激や圧力によって歯茎の組織が変化し、柔らかくブヨブヨした状態になることを指します。
フラビーガムを発症すると、柔らかくなった歯茎によって入れ歯の支持力が失われ、入れ歯がさらに合わなくなります。
残存歯の寿命が短くなる
入れ歯が適切にフィットしていないと、咀嚼時の力が均等に分散されず、特定の歯に過度な負担がかかることがあります。過度な負担は残存歯の歯周組織にストレスを与え、歯周病の進行を早めます。
その結果、本来なら長く保てたはずの歯を早く失うことにつながります。
噛み合わせの乱れによる肩こりや頭痛
合わない入れ歯は、噛み合わせのバランスを崩します。噛み合わせが悪くなると、顎関節や周囲の筋肉に過度な負担がかかります。口腔内の問題だけでなく、頭痛や肩こり、耳鳴りなど、全身の症状を引き起こすこともあるでしょう。
栄養状態の悪化や消化不良
入れ歯が安定しないとしっかり噛むことができないので、食べられる食品が制限されます。その結果、柔らかい食品ばかりを選択するようになり、栄養バランスの悪化につながります。
また、しっかり噛まずに食べ物を飲み込むと、消化不良を引き起こす可能性があります。
入れ歯の作り直しにかかる費用
ここでは、入れ歯の作り直しにかかる費用を、 保険診療と自費診療に分けて確認しましょう。
保険診療の費用の目安
保険診療の部分入れ歯の費用は、3割の自己負担の場合で5,000円~1万5,000円程度です。総入れ歯の場合は、2万円~3万円程度です。
自費診療の費用の目安
自費診療の入れ歯にはいくつもの種類があり、それぞれ費用の目安が異なります。
<自費の入れ歯の費用の目安と特徴>
入れ歯の種類 |
費用の目安 |
特徴 |
---|---|---|
ノンクラスプデンチャー |
8万円〜50万円 |
|
金属床義歯 |
20万円〜30万円 |
|
シリコン義歯 |
10万円〜50万円 |
|
マグネット義歯 |
20万円〜60万円 |
|
オーバーデンチャー |
50万円〜200万円 |
|
自費診療の入れ歯は、品質は高いですが費用が高額になる傾向があります。また、保険診療とは異なり、歯科医院によって費用が異なるので事前に確認しましょう。
保険の入れ歯の「6ヶ月ルール」に要注意
保険診療で入れ歯を作り直す場合、原則として6ヶ月に1回という制限が設けられています。通常、新しく作った入れ歯は6ヶ月程度問題なく使用できるとされています。最初は合わないと感じた入れ歯でも、微調整を行うことで使用できるようになるケースも多いです。
また、入れ歯を頻繁に作り直すと医療費が増大するため、過剰な治療を抑制するために6ヶ月ルールが設けられています。
ただし、例外的に6ヶ月未満でも保険適用で再作製が認められるケースがあります。例えば、抜歯によって既存の入れ歯が合わなくなった場合や、入れ歯の破損によって修理が難しい場合です。
なお、自費診療で作る入れ歯については、保険診療の6ヶ月ルールは関係ありません。いつでも入れ歯を作り直すことができますが、費用は全額自己負担となります。
入れ歯の作り直しにかかる期間
入れ歯の作り直しにかかる期間はどれくらいでしょうか。ここでは、 保険診療と自費診療に分けて、それぞれ確認しましょう。
保険の入れ歯の製作期間の目安
保険適用の部分入れ歯の製作期間は、一般的に2週間から1か月程度です。総入れ歯の製作期間も同様に、2週間から1か月程度が目安です。
制作にかけられる工程も決まっているので、大幅に遅れることは基本的にないでしょう。
自費の入れ歯の製作期間の目安
自費診療の入れ歯はオーダーメイドで作製されるため、製作期間は 2か月から3か月程度が一般的です。
例えば、金属床義歯は、薄くて丈夫な金属を使用することで、装着時の違和感を最小限に抑え耐久性も向上させられます。また、マグネットデンチャーは、磁力を利用して入れ歯の安定性を高める方法で、精密な調整が必要です。
こうした高品質な入れ歯は、保険診療の入れ歯よりも精密に調整して作成するため、製作期間が長くなるのです。
バネのないノンクラスプデンチャーは他の自費の入れ歯よりも短期間で製作できる傾向があります。2週間から1か月ほどで完成することが多いでしょう。
まとめ
入れ歯が破損して修復できないときは、作り直しが必要です。入れ歯に問題がなくても、抜歯などによって口腔内の状態が変化した場合にも、作り直しが必要になることがあります。
作り直しが必要な入れ歯を使い続けると、口の中に痛みが生じたり、赤くはれたりします。また、噛み合わせが悪くなり、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。
保険診療の場合は、入れ歯を作ってから6ヶ月経過してからでないと作り直すことはできません。自費診療の入れ歯はいつでも作り直すことができ、保険診療の入れ歯に比べて品質が高くなりますが費用は高額です。
入れ歯を作り直す際は歯科医師によく相談して、費用や品質に納得のできるものを作りましょう。
入れ歯の作り直しを検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」にお気軽にご相談ください。