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宝塚 歯科 エイチアンドエル

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健康な歯茎を取り戻す!歯周組織再生療法の流れやメリットを解説

こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」です。

歯周病が進んだ歯茎

歯茎の腫れや出血が続いている、歯がぐらついているといった症状は、歯周病の進行によるものかもしれません。歯周病は、歯を支える歯周組織が破壊される病気で、放置すると最終的に歯を失う原因となります。

歯周病によって失われた歯周組織を再生させることができる治療法が、歯周組織再生療法です。

この記事では、歯周組織再生療法について解説します。治療の流れやメリットとデメリットも詳しく説明しますのでぜひ最後までお読みください。

歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法とは何か説明する歯科医師

歯周組織再生療法は、歯周組織を回復させるために行う治療です。麻酔後、歯周病や食いしばりなどによって失われた顎の骨や歯茎などの再生を促進します。

目的

骨を含む歯の周りの歯周組織の回復を助けることを目的として、治療を行います。歯周病になると、まずはスケーリングやルートプレーニングなどの処置をして、歯に付着している歯石を除去し、ブラッシング指導を行います。

この処置により、歯周病の根源である歯周病菌を取り除けるため、歯周病の進行が止まり、歯茎の回復を目指せます。

しかし、歯周病が進行すると、歯周病の進行を止められても歯周組織が十分に改善されないことが珍しくありません。この場合、歯周組織再生療法を実施することで、歯茎や骨などの回復を促進します。

また、食いしばりなどの原因で同じ箇所に力が加わり続けると、顎の骨の一部分が溶ける症状が出ることがあります。食いしばりを改善できたとしても、溶けた骨は回復しません。骨の回復を促すために、歯周組織再生療法が必要と判断されることもあるでしょう。

種類

一般的に、歯科で行われる歯周組織再生療法は、次の2つです。

  • エムドゲイン
  • リグロス

それぞれの特徴について解説します。

エムドゲイン

エムドゲインは、豚の歯胚から取り出したタンパク質でできている薬剤です。1990年代から世界各地で歯周組織療法のために使用されており、治療実績の多い治療法だと言えるでしょう。

エムドゲインの治療はフラップ手術と同時に行うことが多いです。麻酔後歯茎を切開した後で、歯根に残っている歯石を取り除き、エムドゲインを投入します。

リグロス

リグロスは、人の成長因子を用いて作られた薬剤で、エムドゲインと同様に骨の再生を促す作用があります。リグロスはエムドゲインと比べると新しい薬剤で、日本では2001年に使用が開始されました。2016年からは、保険が適用されるようになっています。

エムドゲインに比べると治療実績が少ないですが、歯周組織療法をより多くの人が受けられるようになったことから、治療のハードルも下がったと言えるでしょう。

歯周組織再生療法のメリット

歯周組織再生療法のメリットのイメージ

「外科治療をしてまで再生療法を受けるメリットがあるのだろうか?」と考える方も少なくありません。治療を決定する前に、下記のメリットについて考慮することは大切です。

抜歯を防げる

歯を支える歯周組織を再生することにより、抜歯を防げるメリットがあります。自分の歯をできるだけ残すことは、口腔内だけでなく全身の健康にも大きな影響を及ぼすため重要です。

例えば、自分の歯でしっかりと噛むことにより、唾液の分泌が促進されるため、消化を助け胃腸の負担を減らします。

また、噛むときに脳へ刺激が伝わり、働きが活発化することにより、認知症防止の役目も果たしています。健康に過ごすことと、歯を残すことは大きく関係しているおり、抜歯を防ぐための治療には大きなメリットがあると言えるでしょう。

口腔ケアがしやすくなる

歯周組織再生療法によって健康的な歯茎の形を取り戻すことができれば、口腔ケアがしやすくなります。骨の厚みが不十分である場合、歯茎が下がった状態になります。そのため、歯根が露出することも少なくありません。

歯根が露出した状態で歯磨きをする場合、歯ブラシの毛先が歯根面にうまく当たらずに磨き残しのリスクが高まります。磨き残しを放置していると、歯周病や虫歯になりやすいです。

歯周組織再生療法で下がった歯茎をある程度健康的な形へと戻せれば、歯ブラシの毛先も届きやすくなります。適切にケアできるようになるため、歯周病や虫歯のリスクも少なくなるでしょう。

見た目が良くなる

歯周組織再生療法で歯茎や顎の骨を回復させることができれば、審美性が向上します。

歯周病の治療を終えて病気の進行が止まっても、破壊された歯茎や顎の骨は元に戻りません。歯が長く見えるようになったり、頬がこけて見えるようになったり、見た目が悪くなったと感じる方もいます。

歯周組織再生療法で審美性を改善できれば、自信を持ってその後の人生を送れるかもしれません。

知覚過敏のリスクを減らせる

歯周組織再生療法で歯根の露出を抑えることができれば、知覚過敏のリスクも減らせます。知覚過敏は、歯ブラシの毛先や甘い食べ物、冷たい食べ物などの刺激が歯に加わったことで痛みを感じる症状です。

歯根は本来であれば歯茎に覆われています。歯茎から出ている歯冠とは異なり、エナメル質が存在しません。そのため、刺激に弱く、痛みを感じるリスクが高いのです。

骨や歯茎が下がり歯根が露出した状態だと、知覚過敏になりやすいといえます。歯周組織再生療法でリスクを抑えられるでしょう。

歯周組織再生療法のデメリット

歯周組織再生療法のデメリットのイメージ

歯周組織再生療法には、メリットだけでなく下記のデメリットも存在します。メリットとデメリットを考え、治療を受けるか決定することが大切です。

薬剤によっては保険が適用されない

薬剤によっては、保険が適用されません。自費診療になるケースでは、高額な治療費が必要となる可能性もあるでしょう。

薬剤については、歯科医師と話し合って決めることが大切です。なお、歯周組織再生療法の費用については、後ほど解説します。

適応症例が限られる

歯周組織再生療法が対応できるのは、骨が一部だけ欠損しているケースです。全体的に骨が薄くなっている症例では、十分に改善できないでしょう。全体的に骨が薄くなっていると、薬剤を投与したときに患部の外に流れてしまう可能性が高く、薬の効果が期待できないからです。

また、治療には外科手術が伴います。麻酔やメスで歯茎を切開する施術が必要なので、全身疾患のある方や、薬を服用している方は治療ができない可能性もあるでしょう。

特に、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方、血圧を下げる薬を飲んでいる方は、内科医と相談して慎重に検討する必要があります。

痛みがある

歯茎を切開したり縫合したりするため、痛みを伴います。多くの場合、痛み止めの薬を飲んでコントロールできる範囲ではありますが、不安な方もいるでしょう。痛みは2〜3日でピークに達し、1週間から10日ほどで徐々に落ち着きます。

手術直後は、激しい運動や入浴、アルコールの摂取など血行が良くなる行動を避け、安静にしてください。また、醤油やレモンなどは、傷口がしみる原因になりますので避けましょう。

歯周組織再生療法の流れ

歯周組織再生療法に用いられる麻酔

エムドゲインとリグロスの治療の流れは、基本的に変わりません。下記のステップで実施します。

  1. 麻酔をする
  2. メスで歯茎を切開して歯根を露出させる
  3. 歯根に付着した歯石を除去する
  4. 薬剤を投入する
  5. 縫合して傷口をパックで保護する

手術後、1週間ほどで抜糸するケースが多いです。手術後は口腔内を清潔にし、安静に過ごしましょう。

歯周組織再生療法の費用

歯周組織再生療法にかかる費用のイメージ

前の項目でも紹介したように、歯周組織再生療法には保険が適用されるものとそうでないものがあります。リグロスは保険が適用されるので、かかる費用は3割負担の方であれば1本あたり6,000円から1万円ほどです。

エムドゲインなど、自由診療の場合は1本あたり5円から10万円が相場です。これらの費用は、症状や手術する場所によって異なります。また、自費診療の場合は歯科医院によっても値段設定が変わります。

手術前に、費用についても歯科医院に確認しておきましょう。

まとめ

歯周組織再生療法を受け笑顔を取り戻した男性と家族

歯周組織再生療法は、失った顎の骨の再生を促進し、元の健康的な歯茎に戻すことを目的としています。審美性を整えられたり、口腔ケアがしやすくなったり、知覚過敏のリスクが減ったりするなどのメリットがあります。

一方で、適応症例が限られていることや、痛みを伴うことなどのデメリットも理解しておく必要があります。

歯周組織再生療法を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」にお気軽にご相談ください。

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