こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」です。
スポーツマウスガードとは、スポーツ時に受ける強い衝撃から歯や顎を守る装置のことです。噛み合わせを安定させ、パフォーマンス力を向上させられることもメリットの1つです。
安全にスポーツを楽しむ上で欠かせないため、最近ではプロアスリートだけでなく、お子様やアマチュアの方まで幅広く愛用しています。
この記事では、スポーツマウスガードの効果や作成する流れ、費用、注意点について解説します。
目次
スポーツマウスガードとは
スポーツ時の接触や衝撃から歯や顎を守るマウスピース型の装置を、スポーツマウスガードといいます。主に、選手同士の接触の激しいスポーツ時に使用され、アメリカンフットボールやボクシング、総合格闘技などでは装着が義務付けられています。
しかし、義務付けられていない多くのスポーツでも、スポーツマウスガードの着用が推奨されています。筋肉を鍛えることで怪我を予防できても、歯や顎へのダメージはトレーニングによって防げないからです。
そのため、スポーツを楽しむ際には、スポーツマウスガードを着用するのがよいでしょう。また、スポーツマウスガードを着用することで、パフォーマンス力を向上させられるともいわれています。
スポーツマウスガードの効果
スポーツマウスガードの効果は、以下のとおりです。
歯の擦り減り・破損・脱臼の予防
集中している時や力がかかる場面では、スポーツ中に強く噛みしめるといわれています。強く噛みしめると歯に負担がかかって、奥歯がすり減ったり欠けたりすることがあります。
このまま放置していると、スポーツ時の強い力がかかり続けると、歯が割れることもあるのです。歯が大きく割れてしまうと、抜歯せざるを得ません。
また、強い衝撃が歯にかかると、歯が脱臼して抜け落ちたり、反対に歯茎方向に押し込まれたりすることがあります。スポーツマウスガードを装着すれば、強い噛みしめや外部からの衝撃を予防でき、歯を守ることにつながるでしょう。
さらに、スポーツマウスピースで歯が覆われるので、他の選手を守ることにもつながります。
口内の軟組織の保護
スポーツ時の接触や転倒、強い衝撃により、歯だけでなく歯茎や唇、頬、舌などを怪我するおそれがあります。スポーツマウスガードを装着することで、このような怪我を防げることもメリットの1つです。
顎関節の保護
特に、選手同士の接触の多い総合格闘技やボクシングなどでは、直接顎に強い衝撃を受けることがあります。スポーツマウスガードの装着によって衝撃を吸収・緩和できることで、顎の怪我を守る効果が期待できます。
また、噛み合わせや顎の位置が安定することで、顎関節にかかる負担を軽減できるのも効果の1つです。
体にかかる衝撃の軽減
スポーツマウスガードを装着すると、正しい位置で噛み合わせられることで顎の位置が安定します。顎の位置が安定すると体の軸が安定し、体にかかる衝撃が緩和され、全身のダメージや疲労を軽減する効果が期待できます。
特に、頭部への衝撃が緩和できれば、脳震盪や重篤な怪我を予防できるのがメリットです。
パフォーマンス力の向上
スポーツマウスガードにより強く噛みしめられるようになると、筋力が向上し、より高いパフォーマンスができる効果が期待できます。また、スポーツマウスガードで口元が保護される安心感により、心身の安定が図れます。
リラックスした状態でスポーツができれば、実力以上の力が発揮されることもあるでしょう。
スポーツマウスガードはどこで作成できる?
スポーツマウスガードは、市販で売っている既製品と、歯科医院で作成するオーダーメイドのものがあります。
市販(スポーツ用品店や通販など)
既製品を購入すれば、自宅でスポーツマウスガードを作成することが可能です。U字型になっており、多くの方の歯並びに対応できます。
熱湯でやわらかくした後、口内に装着し、噛んでご自身の歯並びの形に合わせます。患者様自ら作成でき、費用が安いのがメリットです。
ただし、細かな調整ができず、ご自身の歯並び・顎の形にぴったりとは合わせられません。正しい噛み合わせで作成できなければ、歯や顎に負担がかかることがあります。
また、フィット感が少なく、外れたり発音がしづらかったりするでしょう。さらに、耐久性が劣るため、繰り返し使用できない場合があります。
既製品は効果が薄く、外傷を予防できないこともあるので注意が必要です。
歯科医院
歯科医院では、1人1人の歯並びに合わせてスポーツマウスガードを作成します。お口の中にぴったりとフィットしたスポーツマウスガードを作成できるため、外傷から歯や顎を守れるのが最大のメリットです。ずれにくいので、話しづらさを感じることも少ないでしょう。
正しい噛み合わせで精密なスポーツマウスガードを作成できることで、より高いパフォーマンスを発揮できる効果があります。また、色やデザインを指定できるため、満足度の高い治療を受けられるのもメリットの1つです。
ただし、オーダーメイドで作成できる分、既製品に比べると費用が高くなる傾向にあります。また、専用の機材を使用する必要があるため、歯科医院でないと作成・調整ができません。
スポーツマウスガードを作成する流れ
歯科医院では、以下の流れでスポーツマウスガードを作成します。
初診・検査
初診では、カウンセリングと検査を行い、歯並びや噛み合わせ、虫歯や歯周病の有無を確認します。この時点で虫歯や歯周病がある場合、精密なスポーツマウスガードを作成できないため、歯科治療を優先するのが一般的です。
型取り
型取り用のトレーに型取り剤を流し入れ、上の歯の型取りを行うのが一般的です。初診時の口内に問題なければ、同日に型取りまで行うケースもあります。
調整・お渡し
スポーツマウスガードの作成には、1~2週間かかるのが一般的です。完成した装置を装着し、フィット感や噛み合わせなどを確認して調整します。
最終的な確認を患者様と行い、装着方法やお手入れ方法についてお伝えします。問題なければ、スポーツマウスガードをお渡しして作成は終了です。
スポーツマウスガードを作成する場合にかかる費用
スポーツマウスガードの作成にかかる費用は、以下のとおりです。
- 市販品:約1,000円~5,000円
- 歯科医院で作成:約5,000円~5万円
市販のスポーツマウスガードは、安価で購入できるのがメリットです。
ただし、フィット感や耐久性が劣るため、長く使い続けられないことがあります。結果的に費用がかさむ可能性もあるでしょう。
歯科医院で作成する場合、初期投資は必要になるものの、長く使い続けられるのがメリットです。口腔内にぴったりとフィットすれば、歯や顎を守ることにつながるでしょう。基本的には保険適用外となるので、費用が高い傾向にあります。
また、色や柄、デザイン、マウスガードの厚さなどによっても費用が異なります。歯科医院によって費用が異なるため、事前に確認しておきましょう。
スポーツマウスガードを使用するときの注意点
スポーツマウスガードを使用するときの注意点は、以下の通りです。
水以外のものを口にする際は必ず外す
装着したまま飲食をすると、口内が不衛生になります。特に、スポーツ中によく飲まれるスポーツ飲料水は、糖分を含むため虫歯のリスクを高めます。
そのため、水以外のものを口にする際は、必ずスポーツマウスガードを外しましょう。再度装着する際も、口をゆすいだり歯磨きしたりすることが欠かせません。
お手入れが必要
スポーツマウスガードが不衛生になると、そこから細菌が繁殖し、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。着脱の度に、お口の中もスポーツマウスガードも水で洗いましょう。
また、生乾きになると嫌な臭いが発生することもあるため、水洗い後はよく乾かして保管しましょう。
熱湯やドライヤーなどは使用しない
スポーツマウスガードは、温度変化に弱いです。熱湯消毒を行ったり、ドライヤーで乾かしたりするのは避けましょう。
また、夏の暑い車内やエアコン、ストーブなどの暖房器具の近くに置きっぱなしになることも避けてください。
必ずケースに入れて保管する
スポーツマウスガードは、強い力がかかると変形・破損することがあります。ポケットなどに入れず、必ず専用のケースで保管してください。
定期的に調整や作り直しが必要
スポーツマウスガードは耐久性があるものの、永久に使い続けられるわけではありません。使い続けていくうちにフィット感が薄れることがあるため、噛み合わせや装着感の調整が必要になる場合があります。
また、徐々に劣化も起こるため、定期的な作り替えが必要です。劣化したスポーツマウスガードを使い続けていると、歯や顎が適切に保護できない可能性があります。
さらに、噛み合わせが適切でなくなると、歯肉退縮を起こす場合もあるので注意が必要です。
まとめ
スポーツ時に起こる怪我から歯や顎を守る装置のことを、スポーツマウスガードといいます。特に、コンタクトスポーツは歯や顎にかかる負担が大きいため、スポーツマウスガードにより未然に怪我を防ぐことが欠かせません。
また、正しい噛み合わせを維持することで、パフォーマンス力を向上する効果もあります。
スポーツマウスガードには、市販品と歯科医院で作成するオーダーメイドのものの2種類があります。市販品は安価ではあるものの、フィット感や耐久性が低いです。安全にスポーツを楽しむためには、歯科医院で作成できるオーダーメイドのものがよいでしょう。
スポーツマウスガードを検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」にお気軽にご相談ください。